2020.11.23
秋冬野菜コース、堆肥作り
11月も下旬となりました。
お天気は相変わらず理想通りにはならず、今度は干ばつと季節外れの高温続きです。10月とは真逆で、本当に極端です。
ままならない自然を活かしていく農業は、技術と知識が必要な産業だなー、とつくづく思います。
農業実践教室も、精進あるのみです。
さて。
ここ数日暑い日が続いていますが、それでも落ち葉が舞うようになりました。
教室では、今年も落ち葉と野菜残渣を使った堆肥作りを講義で行いました。
落ち葉は、地主さんの林で拾わせてもらいました。
昔は、こういった林と畑が近い位置にあることが多かったのでしょうね。
この林の景色と落ち葉拾いは、今ではどちらかと言えば非日常寄りで、受講生の皆さんには、(たぶん)楽しみながら落ち葉拾いをしていただきました。
オマケで、柿の収穫も。
高枝切狭を使う柿の収穫は、ゲーム性が高いですね。
落ち葉は、皆さんのおかげでたくさん集まりました。
次は、野菜の残渣の準備です。
野菜残渣は、ちょうどサツマイモのツルがたくさん出たので、ソレを使いました。
野菜残渣で堆肥を作る方も多いと思いますが、堆肥に使う材料は、選んだ方が良いです。野菜残渣なら何でもいい、というわけではなくて、やっぱり向き・不向きがあります。
残渣は、分解しやすいように&作業しやすいように細かくカットしていきます。
教室は、大勢の受講生がいらっしゃるのでハサミでチョキチョキ・・・です。
残渣をまとめて切断するのに便利な「押切」という道具もありますが、教室には1個しかないので、ご興味のある方には順番に試してもらっています。ハサミより大分ラクですが、取り扱い注意です。
堆肥を積み込む前に、少しだけ保管しておいた「積み込んで1年の堆肥」と「2年の堆肥」を比べていただきました。
見るだけでなく、触ったり匂いを嗅いだり・・・。
「こんなに土っぽいんだー!」という声が結構ありました。
微生物に分解される前の落ち葉や残渣をマザマザと見た後なので、尚更そう思ったのではないでしょうか。
念のため・・・コンクリ板の上に堆肥を積み込んでいるので、土が混ざっているわけではありません。
そして、いざ、積み込み。
堆肥づくりの最大のポイントは、もちろん「腐敗させないこと」ですが、「良い堆肥」ということになると、それに加えて「カビが出来るだけ少ないこと」がポイントになってきます。「最高に良い堆肥」はそこに「中熟であること」がポイントとして加わります。中熟という状態の確認は、最近では、菌を使って「水溶性炭水化物があること」を確認しています。
というわけで、堆肥づくり。
考えている通りの発酵を進めるために、培養しておいた有用菌を餌付きで投入しました。
ここ数日かなり気温が高いので、菌も活発に動き
積み込んだ翌日から温度はガンガン上がり、2日目には60度を超えました。
土曜日に再積み込みをした後、日曜日には部分的にさらに温度が上がり、色々と変化も出てきました。
なので、日曜日に撹拌しました。
手作業での撹拌は大変そうだったのでタイヤショベルを使ってみましたが、生憎タイヤショベルを使うことを前提に作らなかった堆肥置き場(無念!)。
タイヤショベルでは思うような撹拌があまりできず・・・とはいえ、少しできただけでも大分楽でしたが・・・残念ながら、途中の撹拌は手作業になりました。
二人でこの作業はヘビーです。
これから、大変です・・・・。
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