2019.11.14
水没ホウレンソウ復活!
今年の農業実践教室の秋は、ホントに台風に振り回されました。
15号の被害については、先日のブログでご紹介した通りですが、21号も酷かったー!
畑の近くの道路は、未だ21号台風の爪痕が残っていて、11月14日現在も道路の半分が崩壊したままです。
教室のメインの畑は、道路よりも低い位置にあるため、台風21号の時には大量の水が流れ込んでこんな状態になりました。畑の中央がすり鉢状に凹んでいるため、そこに水が集中します。
写真灌木付近が最底エリアです。
この写真を撮った後も、長時間バケツをひっくり返したような雨が続いたので、こんな状態がしばらく続いたことでしょう。
上の写真で灌木の向こう側にある、半分以上水に浸かっている畝で育っていたのが、ホウレンソウです。
台風が明けた翌日はこんな風にドロドロになっていました。本葉が2枚くらい出た頃のホウレンソウが、倒れて地面に張り付いています。
周りから流れてきた土砂が、畝の表面を膜を張ったように覆っています。
ヒビまで入っています。
畝の半分以上はこんな感じで、触ってみると表面はカチカチでした。
「このままでは根が酸欠になりそうだ」と思いまして、「今すぐできる緊急対策」として、原始的ですが、少し乾いてから固まった表層の土をカリカリカリ・・・と三角ホーの先で削り割るようにしてほぐしてみました。
ベットリと固まった土をほぐす・・という慣れない作業に苦労しましたが、とりあえず一通り引っ掻き回して、その後モヤモヤとしながら待つこと数週間。
しばらくは何の変化もなかったのですが、ふと気づくと、ホウレンソウは葉がシャキっとしていました!
この畝↑のすぐ隣で、同じように水没したホウレンソウも元気になっています。
元気になった理由として、土の物理性が思い当たったため、土の物理的状態を確認すべく、60㎝くらいの棒を刺してみました。
こんな感じの棒が
こんな感じに。
スルリと入っていきました。
畝の表層は、膜が張ってしまいましたが、その下の団粒構造は生きていたようです。
太陽熱養生処理で団粒構造を作っていて良かった!助かった!
ホウレンソウ、根腐れすることなく復活してくれたことに感謝です。