2024.02.06
ParisのBIO パリのオーガニック
先日、パリに行ってきました。
パリの日の出は遅くて、朝、パン屋さんに開店直後の7時過ぎに入ろうとすると、こんな感じの中を歩いていくことになります。
ホテルから15分くらい歩いてパン屋さんに到着!
「Arnaud Delmontel」 というお店です。
このパン屋さんは、2007年にバケットコンクールのグランプリを受賞、2016年にはBIO(オーガニック)のパンコンクールで2位に入賞しているお店です。パリの「バケットコンクール」は有名ですが、BIOのパンに特化したコンクールもあるんですねー。
入り口のガラスに張ってある「AB」マークは、フランス農務省による有機認証のマークです。「AB」とは、Agriculture Biologiqueの略です。日本の有機JAS認証に相当する制度ですね。
このパン屋さんでクロワッサンを買いましたが、超美味しかったー!
日本で言う「デパ地下」に行列が出来るパン屋さんがあります。
「CHEZ MEUNIER」というお店です。
BIOと地元の材料を使うことを大切にしたパン屋さんです。
分かりにくいと思いますが、レジ待ちの行列が出来ています。
ココのクロワッサンは、夕方に買ったものを朝食べても最高に美味しかったです。
どうやら、パリクロワッサンコンクールで1位を取っていたらしいです。
包装紙のデザインが、カワイイです。
パリでは、BIOのパンはもちろん、BIO商品を街中の普通の小売店でたくさん見かけることができました。
どんな店でも、卵、バター、チーズ、穀物は、BIO商品が置いてある感じです。
たとえば、パリにたくさん出店している「Monoprix(モノプリ)」という普通のスーパー。
卵売り場では、オーガニック認証マークのついた卵がたくさん売られています。容器は、全部紙パックです。
お茶もたくさんBIOの商品が売られていました。
おやつに買ったポテチ。
すごく美味しかったです。
調味料。
真ん中の列がズラっとBIOですね。
この他にも、ハンドクリーム等色々な雑貨にBIO商品がありました。
日本にも一度出店して、撤退したカルフール。
この店は、パリ中心部にある超小型店です。
BIOのコーナーがありました。
カルチェラタンというエリアの食料品店。
このお店は、自然食品店ではないのですが、昔からBIOの商品をたくさん扱っているそうです。
見覚えのあるトンガリ型のキャベツ!
見覚えのあるツートンカラーのカブも!
値段、気になりますねー。
左手の野菜は「白菜」だそうです。
色々なオイル。BIO専門店ではないので、BIO認証のない商品もあります。
色々なフレーバーのオイルがあって楽しいです。
パリでは、マルシェにも行ってきました。
普通のマルシェとオーガニックに特化したBIOマルシェです。
BIOマルシェの開催場所はココ↓
このBIOマルシェは、20年くらい前からずっと続いているとのこと。
野菜以外に、パン、海産物、ハチミツ、花、ジュース等色々な商品が売られています。生産者本人が販売するというより、専門業者が販売している場合の方が多いようです。陳列には個性があります。
マルシェで、一番売り場づくりが楽しそうだなーと感じた店。
とにかく、かわいい売り場です。
頑張っているのは陳列だけでなく、他の店ではやっていないPOPをつけていたり、果物では試食があったり、寒さ除けにマルシェで唯一、売り場全体をビニールの壁で覆っていました。
ただ、このPOPに書かれている情報は、そんなに多くなくて、生産地、1キロ当たりの単価、そして顔のマーク。笑顔だと旬、笑顔でなければ旬ではないということ、らしいです。
山積みの玉ねぎの脇に小さなバケツがありますが、中に「ザワークラウト」が入っています。売り物です。このバケツは、売り場に点在していました。関連陳列ではないので、衝動買い狙いでしょうか。
バケツだけでなく、色々な野菜も点在していました。
ちなみに、この店で、味見のためにニンジンを1本とオレンジを買ったら「え、ニンジン1本だけ?」と言われました。
ニンジン1本だけ、オレンジ1個だけ、という買い方は、量り売りの対面販売で一番買いにくいパターンなんですよね。買う側の肩身が狭いんです。
可愛く雑然とした陳列とは対極的に、整然と陳列するお店。
これはこれで美しいですね。
マルシェでは、ザクロの搾りたてジュースも買ってみました。
瓶売りなのですが、1瓶でザクロを5個くらい使っている贅沢品です。
マルシェの色々なお店たち。
日本のように、生協やこだわり野菜の宅配等があるわけではないから・・・かもしれませんが、マルシェには、大きな買い物カートを持ってきて、たくさん買い込んでいる方が大勢いらっしゃいました。
マルシェでもタケノコ形のキャベツが売られていました。
マルシェのこのお店のキャベツが、一番張りがあってシッカリ出来ていたので、味を知りたくて買ってみました。
このお店には小松菜も!
お店の人に、小松菜はどうやって食べているの?と聞いたら、小松菜の食べ方は分からない、教えて・・・と言われました。出汁についての理解はあるようだったので、「煮びたしか、塩炒めが美味しいよ!」と教えてあげましたー。小松菜は、最近、フランス産のものが少し流通するようになってきたそうです。
BIOマルシェで買ったタケノコ形のキャベツは、とっても甘くて美味しかったです。
小松菜も生で食べましたが、美味しかったです。
カルチェラタン地区にある自然食品店NATURALIA。
見覚えのあるツートンカラーのカブも。
日本食は健康に良いということで、オーガニック専門店では、日本の調味料等もしばしば売られているそう。
NATURALIAでは醤油が売られていました。
AB認証アリの商品です。
ちなみに、下の葉っぱを形どったマークは、EU共通のオーガニック認証のマーク。「ユーロフィーユマーク」というそうです。EUとフランスと、両方の認証をとっているんですね。
パリ中心部にあるビオセボン。
日本にも出店しているオーガニック専門店ですね。
加工品には殆どの商品に認証がついています。
オーガニック商品は、農産物だけでなく、畜産物と加工品も充実しているし、オーガニック認証制度もすごく普及しているなーと感じたパリでした!
★★農業実践教室春夏野菜コース受講生募集中!★★
2024年3月からスタートする春夏野菜コース、受講生募集中!