2020.03.24
2回目講義終了!土作りの具体的な内容についての座学
農業実践教室の第2回目の講義を先日終えました。
第2回目の講義は、午前中は座学中心、午後は実践中心となりました。
座学では、農業実践教室の土作りについて具体的に踏み込んでお話しました。
「土作り」という言葉は、内容が広義に亘るので少し分かりにくいです。
教室では、
①土壌分析
②施肥設計
③施肥
④太陽熱養生処理
を骨格に、①~④までのプロセスに関わる全てを土づくり、と呼んでいます。このプロセスの中に、今、絶賛試行錯誤中の「高機能堆肥作り」もあったりします。
講義では、土壌分析&施肥設計については、どんなことをやっているのか、スライド写真を見ていただきながらポイントをかいつまんで紹介、施肥については、施肥についての重要なポイントを説明しながら講義の中で畑で実践していただき、太陽熱養生処理については文章と図解で説明、そして、講義の中で、太陽熱養生処理の作業工程を実際に体験していただきました。
ちなみに、普段から私が行っている土壌分析と施肥設計は、少し集中的に勉強しないと身につかないものなので、それを自分自身でやりたい方はBLOF理論入門講座へのご参加をオススメしております。これだけ自然の循環から切り離された土になってしまうと、作物が生育するにあたって、たっぷり存在して欲しいものが枯渇していたりします。ただ、土壌分析はある程度外注できるので(ジャパンバイオファームさんに依頼するか、教室の土壌分析の会に参加するか等)、講義では、やろうと思えば自分ですぐに出来る「太陽熱養生処理」について、ガッツリお教えしております。
太陽熱養生処理がうまくいったかどうかは、処理後に棒を刺した時の感触で分かります。
農業実践教室の生徒さんは、ガッツのある生徒さんが多いので、太陽熱養生処理について教室で学ぶと、それをちゃんと実践してみる方が多いです。やってみてすぐに効果を実感できるので、生徒さん達はその辺も楽しいようです(成功すれば!)。
土は物理性がまずもって大事なので、家庭菜園エリアが固く締まった土(棒を刺して20㎝くらいで止まってしまうような感じ)であれば、一回、太陽熱養生処理を頑張ってみてほしいですね。
ちゃんと正確に実施できれば、土の柔らかさを確保するだけでなく、土の中の病原菌を激減させることもできますし、その他にも色々と良いことが・・・。
ポイントは「正確性」です。1つ1つの工程を勘違いせず、変に省略せず、正確に実施することが大事なので、生徒の皆さんは、よーーくテキストを見直して、緻密にやっていただければと思います。うまくいかなかったら、やった作業工程全てを明らかにしてもらって、どこがズレていたのか確認しましょう。ふふふ、楽しみです。
それと、講義では、農薬不使用で野菜を栽培するにあたって、重要な存在である有用菌について、農業での活用方法と培養の仕方についてお話をしました。
菌を培養してみると、「肉眼では見えない生き物」が生きて呼吸して吐き出している二酸化炭素の泡が見えるので、おぉ!💛と思います。
で。
そんな肉眼では見えない微生物とか、作物の根の様子をもっときちんと確認できるようになりたくて、今、ワタシは顕微鏡の使い方の練習をしています。
先日、顕微鏡の使い方を教えていただいたので、使い方の手順を忘れないうちにもう一度なぞっておこうかなと思いまして、ちょっと試しに見てみました。
ココに見えるコレはアレであってほしいのですが・・・どうでしょう。この辺をどこかで集中的に一気に勉強したいなあ。
それにしても、微生物がプルプル震えながら動いている様子は、萌えますね。
というわけで。
土作りの重要性について色んな所で聞くけれど、具体的に何をするのか分からなかった・・・という受講生の皆さんに、教室の土作りについてお伝えしました。ここから、どこまでやってみるかは皆さん次第です。せっかくやるのであれば、色々とチャレンジしてみる方が世界が広がって面白いと思っています。有機農業を存分に楽しみましょう!