2019.05.12
BLOF理論実践講座 農業は水に始まり水に終わる
5月9日に、BLOF理論実践講座を開催いたしました。
BLOF理論実践講座は、BLOF理論入門講座等でBLOF理論を学んだ方、既に理論を栽培現場で実践されていらっしゃる方が、更に知識・技術を向上させるための現場型の講座です。
今年は、東京都・神奈川県の仲間の畑を視察させてもらって勉強します。
移動時間が長いので、マイクロバスで移動し、その間は参加された皆さんの溜まった質問・疑問を解決するための時間になりました。
この時間がとても貴重で、かなりたくさんの質疑応答がされました。他の方の質問も勉強になります。
で、栽培現場。
立派な玉ねぎを作っている矢藤さん。
勉強になりました。
トマトのソバージュ栽培用の養生処理中の山川さん。
団粒化はバッチリです。
小祝先生も「こんな濃度の濃い酵母菌、初めて見た!」と驚いた酵母菌。
投入材料の量を聞いて、ビックリ!です。
一人での営農で、凄い数の野菜の宅配をこなしている柿田さん。
葉に厚みがあり、テリッテリでシットリなレタスが出来ています。
視察を終えた後は、作物診断です。
皆さんがそれぞれ育ててきた作物を持参し、生じた疑問・問題の原因と対策について、小祝先生にアドバイスいただきました。
稲の苗をトレーごと持参されたツワモノも。
栽培管理の仕方を変えた2つの育苗トレイ。写真だと分かりにくいですが、根っこの出方が違います。
さて。
今回の勉強会で指摘が多かったのは、「水」について、です。
「水は肥料」
BLOF理論の実践を始めて全員が通る第1の関門、ですね。
水が大事!という大きな方向性は理解できても、具体的なその適期・適量がビシっと現場でハマるまでは試行錯誤します。多品目栽培だと、それぞれの品目で理解して実践していく必要があるのと、限られた水資源をどんな風に優先順位をつけて配分していくのか、という課題もあって、少し大変かも。
私は、ピッタリとハマるモノもようやく出てきましたが、「農業は気持ちのコントロールだ」と小祝先生に言われるほど、やり過ぎたりやらなさ過ぎたり、色々やらかしてきています。でもまあ、そういう失敗情報もそれなりに溜まってくると、農業実践教室にうまいこと反映できるので、それも良いかな・・と。
今回の講座で水不足の指摘を受けた方は、早速、翌日からしっかりと潅水をし始めて、少し変化が見えてきたとのこと。潅水設備がない方なので、相当な努力をされているはずです。うまく結果に結びつけばいいなー!と心から思います。
というわけで、農業は「水に始まり水に終わる」です。
次回のBLOF理論実践講座は7月5日(金)です。
この頃には、視察先圃場の皆さん方のトマトのソバージュ栽培を始め、果菜類がかなり育っている頃ですね。水対策、追肥、来たる酷暑に向けての対策等色々と勉強になりそうです。
視察先圃場の皆さん、またどうぞよろしくお願い申し上げます。
BLOF理論を実践されている仲間の皆様、一緒に勉強してレべルアップしてきましょう!
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科学的な有機栽培を最近知って興味がある、という方は、
6/8・9&7/6・7に開催する「BLOF理論入門講座」の参加者も募集中です。
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