2018.09.03
太陽熱養生処理は、無農薬での野菜づくりに役に立つ
農業実践教室では今、秋冬野菜の仕込みに追われています。
無農薬での秋冬野菜づくり成功のポイントの一つは、太陽熱養生処理をちゃんとやること、です。
太陽熱養生処理がうまくいくと、結果として、肥料は効きやすくなるし、根の張りは良くなるし、病気と虫害は激減するし、雑草は激減するし・・・良いことがたくさんあります。本気で高品質や多収穫を目指すのであれば、養生処理はそれ単独で結果を出せるものではなく、土壌分析と施肥設計と三位一体で行うものですが、家庭菜園ではダウンサイジングで、可能な範囲でやれることをやれば良いと思っています。
そんなわけで、太陽熱養生処理は、無農薬栽培で虫だらけの野菜にしたくなかったら、そして病気になるリスクを減らしたかったら、それと除草の手間を省きたかったら、プロ、アマチュア関係なく、できた方が良い技術なので、農業実践教室では太陽熱養生処理のやり方を皆さんに学んでいただいております。
太陽熱養生処理には工程がいくつかあり、時間的に一度に全てを体験していただけないので、何回かの講義に分けて理解してもらっています。太陽熱養生処理をうまくいかせるための施肥/畝たて/水分状況の確認/マルチ張り/結果(成否)の確認、といった感じです。
太陽熱養生処理の成否は、養生処理をした畝に棒を刺して、土の柔らかさを測ることで確認できます。土が柔らかくなっていれば、太陽熱養生処理は成功!
教室の生徒さんも教室で習ったことを受けて、自分の畑で太陽熱養生処理をやっていらっしゃる方が何人もいらっしゃいますが、やらなかった頃に比べると、やはり除草の手間がなくなった、土が柔らかくなって育ちが良くなった等、良い結果をご報告くださっています。
というわけで、3回目の講義では、太陽熱養生処理種を済の畝の土の柔らかさを皆さんに確認していただきました!
全員、男女関係なく、棒は深く刺さりました。
柔らかくなっているということで、成功です。
自分の畑で太陽熱養生処理をやる時には、こんな柔らかさを目指そう!ということで、柔らかさを体で覚えておいていただきました。
ちなみに、こちらの畝も、使った堆肥は自家製堆肥。
今年の秋冬は、自分達で作った堆肥で野菜を作るというロマンを追求するのです。
8/29・9/1の講義は、そんな風に土の状態を確認していただいてから、ダイコン、ハクサイ、カブの種まきをしていただきました。
この時期は、種まきをすると2日くらいでパッと芽が出ます。
水曜コースの皆さんが8/29種まきしてくださったダイコンは、9/1にはこんな感じ。↓
キレイに発芽しています。
同じく水曜コースの皆さんが種まきしてくださったハクサイは9/1にはこんな感じ。
そして、土曜コースの皆さんが9/1に種まきしてくださったカブは、9/3にはこんな感じ↓。
発芽が始まっています。
そして、たぶん見えないだろうけれど、土曜コースの皆さんが9/1に種まきしたハクサイも、発芽が始まっています↓。
この写真で芽が見えた方は、目がいい方です!
秋冬野菜コースの皆さんが種まきをしたり苗を植えてくださった野菜たちが、続々とデビューし、一旦静かになっていた畑が、また賑やかになりつつあります。
8/15に定植していただいたキャベツやブロッコリーは、今、こんな感じ。
キャベツ↓
ブロッコリー↓
ブロッコリーも無農薬栽培ですが、一部は最初から防虫ネット無しで栽培しています。
今のところ、無事です。このままキレイに生き抜いてほしい。
ニンジンもすくすくと育っています。
3回目の講義で、間引きをしていただきました。
間引いたニンジンの葉は、もちろんお持ちいただきました。
今の時期、貴重な「葉もの」野菜です。
今週は、台風がやってくるようですね。教室の畑も皆さんの畑も被害がないことを祈っています。