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2025.07.10

春夏野菜コース、無事終了しました!

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2025年3月スタートの農業実践教室第38期春夏野菜コース。

先日、無事全ての講義を終了しました。

 

寒いねーと言いながら始まった3月の講義。

暑すぎる7月となった今では、あのちょっとした寒さは懐かしい思い出です。

 

今年の春夏野菜コースも、毎回たくさんのことを学んでいただきました。

農業は、作物が育つ環境をいかに最適に整えるか、ということが最重要ポイントになります。土の中に入れる肥料や水の量はもちろん、畝の凸凹や肥料の撒きムラもまた、作物の生育に影響大です。

教室では、基本アイテム10品目の野菜の育て方はもちろんですが、クワのクワの使い方、肥料の撒き方なども身体を使って学んでいただきました。

頭で理解するコトと身体で覚えるコト、両方が野菜栽培の車の両輪ですね。

 

春夏シーズンに育てる野菜は、保温したり、保温グッズを取り外したり、枝を切ったり、作物が倒れないように支えを作ってあげたり、追肥(肥料のおかわり)したり、除草をしたり、途中で土を寄せたり・・・やる作業がバラエティに富んでいる上に、作業量も多いです。なので、毎回、とっても忙しかったです。

 

少しかいつまんで様子をご紹介すると・・・

中玉トマトはこんな感じ。

 

定植から支柱立て、誘引、脇芽かき、追肥、摘芯等色々なことを丁寧にやっていただきました。

その結果、大きな実が上の方までゴロゴロと。

多収穫です。これぞBLOF理論という感じでした。

 

枝豆。

無事、今年も豊作でした。

今年は、雨用の穴や植え穴から雑草は殆ど出てこなかったですねー。

今年は、黒豆の枝豆2種類、茶豆1種類、普通の枝豆(黄豆)1種類を栽培したので、ランチタイムに採れたて枝豆で品種による味比べをしました。

品種によって、味が全然違いますねー。

こういう品種による味の違いが分かると、自分好みの枝豆を選んで育てて食べることが出来ますね!

 

トウモロコシ。

トウモロコシは、保温から始まり、倒伏防止、ハクビシンやカラスといった獣害対策も必要なので、環境整備系作業が多かったですね。環境整備系はクワを使うことも多かったので、クワの使い方の良い練習にもなりました。無事、美味しいトウモロコシが出来ました!

 

キュウリ。

キュウリパイプの設置から皆さんにやっていただきました。

キュウリは、定植適期を過ぎた苗を一部植えたのですが、案の定なかなか根が活着しませんでした。キュウリの老化苗ってホントダメですねー。でも、あるコトをしたら根が動き始めて最終的には追いつきました!オモシローイ!全部で実験するとリスクが大きいですが、一部で仮説を検証すると学びが深まります。

ジャガイモ。

ジャガイモは、土のpHが高いと「そうか病」という病気が出やすいです。

教室は、畑にミネラルをたっぷり入れているためpHが少し高めです。pH7.1の畑でジャガイモを育てたのですが、ジャガイモのそうか病をかなり抑えることが出来ました。

土作りの仕込みでちょっとしたことをやったのですが、それが功を奏したと思っています。来年も同じようにやってみて、うまくいったら確信を持てそうです。

ジャガイモは、ものすごーく美味しく出来ました。採れたての男爵イモが甘く、メークインは旨味が強いです。

 

ナスとお楽しみアイテムのピーマン。

ワタシは、ナスの苗作りがヘタクソで、ショボイ苗を植えていただきました(受講生の皆さん、スミマセン)。

苗がショボかったので、定植後はマイナスからのスタートです。

最初はアブラムシが葉の裏にビッチリついていましたが、BLOF理論から学んだ対策を講じて、結果、アブラムシゼロになりました。

生育初期に苦労したナスも、今ではとても良い実がなっています。

教室のナスは、とっても甘いです。

フライパンで低温で焼いて、ゆずポンをさらりとかけて食べると、ナスの甘味をすごく感じます。

 

普通のナス(千両ナス)に加えて、教室では米ナスも育てています。

この前米ナスの写真を撮ったら、皮が変な色に!!

よく見たら、ナスの皮に自分のスマホケースの赤い色が映ってるだけでした。

米ナスは、鏡のようなテカテカのナスが出来ています。こういうナスは、絶対に美味しいのですよ。

ちなみに、この米ナスも苗はショボイものでした。

育苗期間中、鉢上げ前の段階で根が巻いてしまって鉢上げ後も全然大きくならなかったので、育苗することを途中で止めて、すごーく小さい本葉4枚くらいのショボイ苗を受講生の皆さんに植えていただいたんですよねー。受講生の皆さんは、根が張っていない苗を植えるわけですから、定植作業がちょっとやりにくかったかと思います。大変ご苦労をおかけしました。

でも、あんなショボい苗でも、ちゃんと育つんだー!ということを目の当たりにしていただけたのではないかと思います。

 

ピーマンも苗が毎年イマイチなのですが、毎年プラスチックの食品サンプルのようなピカピカで大きなピーマンが出来ます。教室のピーマンは、皮が厚く、ズッシリと重く、これぞBLOF理論で育てました!という感じのピーマンです。

そんなわけで、ナス・ピーマンを通じて、苗作りに多少失敗しても土作りとその後の管理次第で良いモノが採れることは分かっていただけたかと思います。もちろん、苗は良い状態のものを植えるに越したことはないですけれどね。

 

小松菜等葉物。

ミズナは、普通の品種の種を播いたのですが、いつも株がとっても大きくなります。株間は6㎝ですが、ブワっと大きくなります。

葉物野菜の栽培では、種まきの仕方から収穫までの栽培管理と併せて、今期は「適期適作」を肌身で感じていただけたかと思います。

 

スイカ。

 

梅雨の時期に、私が余計なコトをやり過ぎたせいで少し病気になりましたが(皆さんスミマセン!)、梅雨が明ければその病気は止まることは分かっていたので、あまり心配していませんでした。

先日の講義で無事収穫して、土曜クラス、水曜クラスの皆さんで採れたてのスイカをその場ですぐにカットしていただきましたー!

スイカは収穫祭の日、受講生の皆さんにお持ち帰りいただきます!

 

というわけで、今期も色々とありましたが無事終了しました。

受講生の皆さんの熱意と丁寧な作業に感謝しております。ありがとうございました。

今週末の収穫祭、楽しみましょう!

 

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