2019.01.20
生徒さんの土を土壌分析しました
土曜日は土壌分析の会の日でした。
このところ、農業実践教室の畑の土壌分析をドッサリやっていましたが、今度は、生徒さんの畑の土壌分析です。
土壌分析というのは、畑の土を採ってきて、酸性の液体に土を溶かして混濁させた後、上澄み液を試薬と反応させて、各種養分がどのくらい土中にあるのかを可視化する手法です。
土壌分析では、主にミネラルについて計測します。人間が健康に生きていくのにミネラルが必要なのと同様、野菜が健康に生きていくためには、一番肥料として有名な窒素の他に、ミネラルが必要です。多すぎても少なすぎても、作物はうまいこと育ちません。
だから、分析したらその結果に基づき、足りていない肥料を必要量入れて、多すぎる肥料成分はできるだけ入らないよう、肥料を「選んで」使っていきます。
で、今回の土壌分析の会。
今回は、とても人数が少なかったので、じっくりと皆さんのお話を聞いたり、こちらもお話をたっぷりしながら進めることができました。
メンバーは、もう何度も土壌分析をやっていて、素晴らしい野菜を家庭菜園で作っているベテランの卒業生さんと今年から新しくお入りくださる生徒さんです。
最初に土の中に入っている(入っていてほしい!)養分について、それぞれの役割を理解してもらい、その後、どのくらい自分の畑に入っているのか、調べていだきました。
皆さん、並んでいる試験管を見るとなんだか理科の時間のようでワクワクするとのこと。
なので、より一層ワクワクしていただくために、ご自身で殆ど全ての作業をやっていただきました。
間違えないように、一つ一つ丁寧に確認しながら進めていきます。
それでも、間違えた!!!間違えたような気が・・・・。と、何度かやり直しをしながら進めていただきました。
しかし、最終的にはキッチリできたと思います。
そして、いざ、検定!
検定結果を見てみると、土ごとにクッキリと違いが出ました。
2か所の畑の土を持ってこられた方がいらっしゃったのですが、1か所は、それなりにバランス良く残っているのに、もう1か所は、スッカラカンでした。聞けば、ある理由から、肥料を全く入れなかったとのこと。そこでは、背丈のちっっさいミニミニトマトが出来たそうです。また、少しpHが低めだった方は、昨年はそこでジャガイモがとても良く出来た・・・という話をされていたり。
何が良く出来て何がうまく出来なかったか、何を入れたか、何を入れなかったかを確認していくと、土壌の分析結果と矛盾なく繋がります。
なので、ちょっと最近、野菜達の生育の様子がおかしい…という方は、土壌分析をしてみるといいかもしれません。
ちなみに、今回この土壌分析の会にご参加くださった方には、分析結果を受けて、各種養分の量を最適値に近づけるための「施肥設計」を提案させていただきました。
次回の農業実践教室の土壌分析の会は、6~7月頃を予定しています。
卒業生の皆さん、受講生の皆さん(受講予定の皆さんも)で畑をやっている方は、お気軽にご参加くださいね!