2019.02.08
2019年冬のBLOF理論入門講座前半終了しました
今年のBLOF理論入門講座冬編、前半が終わりました。
今回は、中学1年生女子と中学2年生男子が参加してくれました。羨ましい英才教育です。
ワタシも中学生の時に先生の講義を受けていれば・・・。
小祝先生の講義は、いつも分かりやすいのですが、今回は中学生向けのspecial versionです。
いつも以上に細かくかみ砕いた説明&広い脱線によって、一層ラクラクと理解が進みました。おそらく、参加していた大人全員「中学生がいてくれて良かった!」と感謝していると思います。
今回、個人的には、光合成におけるH₂Oの動きに関する説明に聞き入りました。この辺がしっかり頭にイメージできる人には今さら・・・かもしれませんが、H₂Oの動きを理解することで、ワタシは植物の生育を一層生々しく感じられるようになりました。
小祝先生の講義を聞いて「!」となる部分は、それぞれの問題意識や興味分野によって違うと思います。
1日目、ワタシは光合成のH₂Oの話以外にも「土壌分析は葉色を退色させないために行う」というキーワード、そして「石灰の役割」に心を奪われました。
ああ、農業はなんて面白いんでしょう!
2日目は、菌の話から堆肥・肥料の原材料についての深い話。
今回は、ずっとモンモンとしていた菌について、鮮やかな解説でスッキリしました。
どんな菌でも、菌は基本的に「分解するもの」だから、植物にとっては病原菌。だけれども、生きている植物の周りだと最適環境でないために活動が緩やかになる菌が農業における有用菌・・・。
なんと腑に落ちる表現!
シビれました。
作物栽培中の水分量が、根の呼吸のみならず微生物の活性に関しても大きく影響し、病気が発現するきっかけにもなりうるその仕組みも、ナルホドです。
そして、堆肥の話へ。
菌密度、土質の違い、水分量、これらのキーワードと共に教室の畑の作物の根の様子を思い返すと、もしかして・・・です。
農業は「水に始まり水に終わる」
やっぱり今年も「水」は最重要テーマです。
さらに、とっても重要な堆肥・肥料の「原材料」の話。
堆肥、肥料は、その原材料の特徴まで把握した上で使っていくと、土質に応じて、ドンピシャで使えます。逆に、そうした資材の性質をよく分からないまま何となく使ってしまうと、栽培が成功しても失敗しても、その要因がよく分からないのではないでしょうか。資材を使うコチラ側が、確認すべき事項をしっかり把握していないと、勿体ないことになりますね。
ところで。
資材は、土質や期待する効果によって選ぶものが違ってきますが、資材等への理解度によっても選択が変わってくるなーと最近感じています。そのせいで、教室でストックしている資材の中には、若干不良在庫化したモノがあります。たぶん、もうあまり使わない・・・のですが、小さな小さな成長の証ということで、そっと置いておこうかと思います。
肥料や堆肥のことをまず理解した上で、太陽熱養生処理についても学んでいただきました。
太陽熱養生処理の仕組み、そして実際の仕込みの様子です。
仕込みのポイントは、水分量!
これは、実際に見るのが一番です。
今、太陽熱養生処理を鋭意遂行中です。毎日地温を計測しています。
BLOF理論入門講座の後半までの約1か月で積算温度は何度になるでしょうかね♪
楽しみです。
というわけで、BLOF理論入門講座前半。
ワタシは、毎回ガッツリ受講していますが、またしても新たなインプットがたくさんたくさんありました。
小祝先生、2日間たっぷりと貴重な講義をありがとうございました!
受講された皆さん、濃厚な講義の受講、大変お疲れ様でございました!そして、ご参加ありがとうございました!
3月にまたお会いしましょうー!