2019.03.24
BLOF理論入門講座 土壌分析と施肥設計の講義終了
3/9&3/10は、BLOF理論入門講座の後半の講義でした。
後半は、土壌分析と施肥設計です。
土壌分析には、体積法を重量法がありますが、BLOF理論での土壌分析は、体積法です。この選択は、とても大事です。
農業実践教室では、毎作前に必ず分析します。
土壌分析は、ブラックボックスと今まで思われていた地中の状況を可視化するもので、農業の効率と精度が飛躍的に向上すると実感しています。やっていない人は、やった方が良いです、体積法で。
ちなみに、今回は、pH測定についてとても詳しく勉強することができました。pHは、特にミネラルリッチな栽培では、超超超重要だと感じています。pH測定にミスがあると、全ての計算が狂います。なので、この段階で、深く勉強できたことに感謝です。
土壌分析はグループ学習です。4チームに分かれて、共通の土を分析してもらい、分析結果を比較して、数字に誤差以上のズレがないかどうかを確認しました。
ズレがなければ、皆さんの計測方法は正しく、ズレがあれば、何かが間違っている、ということになります。何が間違っていたのか、正しい数値が出るようにやり直しをして、間違った原因を突き止めて矯正するところまでが勉強です。
共通の検体の分析を終えたら、各チームそれぞれ1検体ずつ、持参した自分の畑の土を分析してもらいました。
ある方の畑の土の分析結果から、「畑の立地や状況」を小祝先生に見事に言い当てられて、盛り上がっていました(笑)。
そして最終日。
施肥設計の勉強です。施肥設計の講義では、堆肥製造のための設計、肥料投入のための施肥設計の2パターンをいつも学習しています。全員パソコン持参で、それぞれがソフトに向き合い、個々に学習していきます。
堆肥の設計は、水分●%の牛糞と鶏糞と稲わらを使ってC/N比●●の堆肥を●トン作る・・・みたいな想定で堆肥の材料配合を考えていくのですが、何を増やすとC/N比がどう動くのかという部分を理解しないと正解が見えてきません。ですから、設計方法の学修のみならず、BLOF理論に基づく堆肥の考え方がココで念を押される感じです。
肥料の施肥設計については、いくつも命題をいただき、それに対応する形で自分で施肥設計をしていくことで、施肥設計の理解を深めていきます。
ミネラル肥料の施肥は、く溶性と水溶性、それと水酸化●●、炭酸●●、硫酸●●の使い分けが一つのポイントです。
ちなみに、中学生は、エクセルの最低限の使い方はお父さんに教わってきたので、基本的な設計の回答は、講義を受けてサラリとやってのけていました。スゴイ!(*’▽’)もちろん、栽培知識が要るようなものは「?」の様子でしたが、それでも説明すると「そっか!」という感じで、パ~ッと進んでいました。羨ましい理解力。
というわけで、合計4日間の講座が終了しました。
今回は、いくつかのラッキーが重なり(狙った部分もあるのですが♪)、小祝先生のご好意に甘えて、チョコっと廃菌床堆肥の学習のオマケがつきました。
今、試行錯誤しながら堆肥づくりを進めています。
まだまだ目の前の現象に対する「判断」ができず、随所でアドバイスをいただきながら進めています。
最終的には、1つ1つの要所をきちんと捉えて、良質で高機能の堆肥を確実に狙って作れるようになりたい!!!と考えています。目標は高く、頑張ります。