農業実践教室のブログ

HOME > 農業実践教室のブログ > 2021年秋冬野菜コース生徒さんの畑の様子~今年も1年間ありがとうございました

2021.12.31

2021年秋冬野菜コース生徒さんの畑の様子~今年も1年間ありがとうございました

吉住さん3

2021年も、間もなく終わりです。

今年は、例年以上に暑すぎる残暑が長く続き、徐々に冬がやってくるのではなく、厳しい冬が突然やってきて、干ばつが続いてやっと雨が降ると思ったら豪雨、みたいな、作物栽培をするには厳しい秋冬でした。気候温暖化というより気候極端化、といった方がシックリ来るような気がします。

そんな秋冬でしたが、今年も農業実践教室の生徒さん達は、家庭菜園をすごく頑張っていらっしゃいました。

 

頑張っていることがヒシヒシと伝わるのが、こちらの方。

ワタシは、野菜よりも、素敵なエントランスに目を奪われましたが、日照を求めたら、こんなレイアウトになったのだそうです。野菜への愛が溢れています。この方が畑を借りて野菜を育てたら、きっとすごく上手に野菜を作るのではないか、と思います。畑が見つかるといいですね!

 

こちらは、お父様が長く家庭菜園をやっていて、自分も野菜を作りたい!ということで教室にご参加された方の畑です。

畑がとてもキレイに管理されていますね。出来たニンジンも素晴らしい。

今年は、農薬不使用で、教室で学んだBLOF理論を初めて実践したとのこと。BLOF堆肥を買って太陽熱養生処理をしたら、色々な野菜がものすごくうまく育った!とのことでした。

 

こちらは、また別の方で、家庭菜園の様子を一つにまとめて下さった写真。

植え遅れてしまったキャベツが巻くのに間に合わなかった様子ですが、ブロッコリーもカリフラワーも素晴らしく上手に出来ています。端っこにコスモスを植えられているのが、菜園を少しでも楽しくしようとする気持ちが垣間見えて、素敵です。

 

こちらは、「保存が効く作物を農薬不使用で自分で作りたい」と考えていらっしゃる方が、今年農薬を使わずに育て、収穫した大豆と秋のジャガイモの写真です。

今年の千葉は、暑すぎたのと、花がつく時期に干ばつが続いて、大豆が少し難しかったように思います。ですが、ちゃんと収穫できましたね!素晴らしいです。豆は、小豆をはじめ、雑穀まで広げても面白そうですよね。

 

こちらは、貸農園を借りていらっしゃって「お隣さんがくれた野菜がとても美味しくて、あんなふうに作れたらと思って」と、教室にご参加して下さった方の畑のキャベツ。もちろん農薬不使用です。

キレイに上手に出来ていますね。

ブロッコリーもキレイに出来ています。

この方がおっしゃる「お隣さん」は、実は数年前に農業実践教室を受講していた方です。こうやって、美味しい野菜を農薬を使わずに上手に作れる方が市民農園でジワジワと増えていくと、農薬を使わずに上手に作れる野菜が増えていくと・・・何かが起こりますかね?

 

こちらは、都内在住の方のキャベツの写真。プランター栽培に限界を感じて・・・

畑を借りたら、同じキャベツなのに、こんなにちゃんと出来ました!と喜びのご報告です。

お見事~!!(^^)!

都内だと貸農園もレンタル代が高く、通路にする面積が惜しいので、こんなに狭い通路で作業されています。農家さんが見たらビックリですよね。なのに、あんなにちゃんと育てられるだなんて、すごいです。ちなみに、貸農園全体が「農薬不使用」がルールだそうですが、有用菌を散布していると「農薬を撒いている」と苦情を言われるかもしれない・・ということで、コッソリと撒いているそうです。

そして、もう一枚、興味深いこちらの写真。

この写真を見せていただいて、過去の自分の失敗の引き出しにコレあったなーと思ったので、思い当たる2つのポイント「●をたくさんやりましたか?」ということと、「使い古しの培養土を使いましたか?」ということを確認したら、どちらも「ハイ」という答えが・・・。

「プランターで育てていると、培養土ばっかり買っているような気がして」古い培養土を再利用してみたということ。

分かります、その気持ち。

作物を育てるのに、一番培養土にお金がかかるということ、その上、土は使い捨て、というのは、なんだかモヤモヤしますよね。使い古しの培養土を再生する、という資材もありますが、それだって結構な値段です。

でも、1回作物を育てると、植物に吸われやすい成分はかなり吸い取られてしまうので、当たり前ですが、その分が土から消えてなくなります。だから、作物を育てた後に残った土は、大抵肥料成分バランスが著しく悪くなっちゃうんですよね。

でもまあ、それは畑も一緒です。作物を1つ育てた後の畑の土は、育てる前の土とは、各栄養成分の量もバランスも変わっています。育っている植物の状態を見て、不足分をバチっと決められる人なら経験と勘で肥料を入れたら良いと思うのですが、そうでなければ、土壌分析をして、不足分はキチンと入れて必要以上に多い成分は入れないようにしたいところです。

 

こちらは、また別の方の畑です。貸農園を借りていらっしゃいます。

初めて借りる畑で初めて野菜を作る、ということで、土壌分析を希望されたため、私が土壌分析をして、ご本人はそれを受けて必要な肥料をキッチリと入れて育てた白菜とキャベツです。白菜に少し虫食いがありますが、家庭菜園1年目で上出来でしょう。

秋冬作を作る前に、春夏も土壌分析をさせていただいたのですが、分析した時にはあまりにもスカスカの畑で、ここで作物を育てるというのは、正直、初心者にはハードルが高いなと思いました。しかし、こちらの方は、微量要素のミネラルまで施肥して、太陽熱養生処理をして、春夏も秋冬も見事な野菜をお作りになりました。ちなみに、この方は、貸農園で、教室で習った「もみ殻燻炭」までお作りになっていました(もちろん、貸主に事前に許可を取っています)。

燻炭の出来映えも素晴らしいです。それにしても、貸農園でもみ殻を作りたい、と貸主さんに聞いてみる、その胆力が素晴らしいと思います。貸主さんもおおらかな方で、素敵ですし、こうやって貸主さんと借り手さんの関係性が良好であることも、すごく大事ですね。

 

こちらは、また別の方が作ったハクサイです。

この方は、ご実家が田んぼを中心とした農地をお持ちで、お父様が使っていた畑で今年初めて自分で白菜を作ったとのこと。白菜は50個くらい、ダイコンもたくさん育てたとのことで、大規模な家庭菜園を楽しんでいらっしゃいます。

そして、この白菜は、マグレで1個だけ上手に出来たわけではなく、50個の白菜は、だいたい同じようにキレイに出来たとのこと。BLOF堆肥を使った太陽熱養生処理、それと、教室で教わった「●(食品です)を撒く」をたまにやっただけだそうで、あとはほったらかし・・だそう。それだけで、農薬を使わずにキレイに白菜が出来るんですね!と大喜びされていました。たくさん出来た野菜は、お友達に分けるんだそうです。それも素敵!

 

こちらは卒業生の方の畑で採れたダイコンです。もちろん、農薬不使用です。

理想的な円柱形が殆どで、とても良く出来ています。1本を除いて、全てこんな感じだとのこと。

こちらの方は、病院で園芸療法を指導されていて、教室で1年間学ばれました。この春夏から病院の畑でもBLOF堆肥を使って太陽熱養生処理をして育てたとのこと。太陽熱養生処理をしたら、土がフカフカになり、雑草が出なくて、こんなに良いものが採れて、職員の方々も驚き、この結果に達成感を感じた患者さん達は、継続して畑作業に参加される方が増えて、病院にある畑の中でもこの区画が人気になったそうです。

当たり前ですが、野菜は、育てるだけでなく、食べることもできます。「病院にある畑」の存在意義は、普通「癒し」がメインかと思いますが、そこにBLOF理論で、キチンとミネラルを畑に入れて栄養価を高めることを考えて栽培できたら・・・・。考えるだけで胸が躍ります♪いいなー、素晴らしいなー。Yさん、ぜひ今後とも頑張ってください。

 

以上、写真が分かりやすかった教室の生徒さんの写真を抜粋して掲載しました。

 

教室で「畑で上手に野菜を育てられるようになった」と言う方は、私が把握している限り、全員、BLOF理論での太陽熱養生処理がうまくいった方、です。もちろん、種まきの時期や苗を植える間隔が適切に出来た等、BLOF理論以前の細かい部分での改善もあるのでしょうが「太陽熱養生処理を正しく実践し、土が柔らかくなったこと」の影響は、とても大きいように思います。

農業実践教室で学んでいただく内容は、時間的にはBLOF理論以前の「野菜栽培の基本中の基本」の方が割いている時間は多いのですが、それにしても太陽熱養生処理の効果は、抜群なんだなーということを、皆さんの結果を見て改めて思います。念のため、太陽熱養生処理がいくらうまく出来ても、種まき時期が見当違いだったりすれば、もちろん作物はうまく育ちません。

 

そして、作物栽培をもっと突き詰めるのであれば、今度は太陽熱養生処理だけでなく、施肥設計等新たな課題がどんどん出てくるのですが、それ以上の部分は、人によって求めるレベルがかなり違うので、農業実践教室ではなく「BLOF理論入門講座」へようこそ!になります。

 

BLOF理論は、農業実践教室の生徒さんにはすごく馴染むようで、2022年3月開催のBLOF理論入門講座には、教室の生徒さんや卒業生の参加希望が予想以上に多いです。

BLOF理論入門講座は、教室の生徒さんを主たる参加者に想定した講座ではなかったのですが、教室での作物の出来映えや自分が菜園で作った野菜の出来映えを見て、農業実践教室で取り入れている「BLOF理論」に納得したり、興味を持った、という感じなのでしょうか。ちょっと面白い現象だなーと思っています。

でも、確かに、特に今年の教室の生徒さんは、BLOF理論の底力を目の当たりにする大きな機会があったかもしれません。

春夏期では、これまで聞いていたのとは全く違うやり方の追肥と水やりで、大量の実をつけた美味しいトマトを目の前で見たり・・。

秋冬期では、BLOF理論に基づき、ある病気をある物質(食品です)だけで蔓延防止に成功する、ということを生徒さん達は目の当たりにしました。あんなに発生していたその病気をアレで大分抑えることが出来た現場を体感したことは、ちょっと衝撃的だったのではないかと思います。

個人的には、その時にいただいたアドバイスを思い返すにつけて、BLOF理論とは、自然の原理を突き詰めて考え抜くことで、汎用的に使える技術を自分の中で作り出すことが出来る理論なんだな、ということを感じています。ただ、正直に言うと、まだ自分は植物生理と植物を取り巻くあらゆる環境について、そこまで繋げて考えられておらず、BLOF理論の生みの親である小祝先生にアドバイスされて「あー、そっか!なんでそれを思いつかなかったんだぁ!!!」と、地団駄を踏んでいるレベルです。

ですので、来年は、もう少し落ち着いて一つ一つの栽培にジックリ向き合い、生徒さんの家庭菜園をバックアップするだけでなく、自分も一層成長をしていきたいと思います。ワタシの成長が、教室のクォリティ向上に直結しますのでね。

来年も、派手に転ぶことがあるかもしれませんが、ご参加下さる生徒さんのためにも、転んでもタダでは起きず必ず何かを掴んで、アグレッシブにステップアップしていきたいと思います。皆様、来年も農業実践教室をどうぞよろしくお願いいたします。

最後になりましたが、来年も皆さんにとって、良い年になりますように!

★★★現在、参加者募集中の講座★★★

農業実践教室 春夏野菜コース

2022年3月からスタート。隔週水曜、土曜で開催します。家庭菜園をもっと上手にやりたい方、就農を検討している方、食の安全に関心のある方、美味しいものが好きな方、等どなたでも。

現地説明会も開催していますので、教室までの距離感等を掴みにぜひ、お気軽にお越しください。

BLOF理論入門講座

BLOF理論を短期間で集中的に学べる講座です。どなたでもご参加できますので、お気軽にどうぞ。

BLOF理論実践講座

BLOF理論を既に実践している方向けの講座。弊社主宰のBLOF理論入門講座を受講したことがある方等が対象です。解決したい課題を抱えている方、ぜひご参加下さい。

 

現地説明会
お申し込み
講  座
お申し込み
お問い合わせ