2019.02.28
2019年オーガニックエコフェスタ~弊社は栄養価コンテストで紫カブ部門最優秀賞、キャベツはノミネート
先週末、徳島県で開催されたオーガニック・エコ・フェスタに参加してきました。
オーガニック・エコ・フェスタは、今年で8回目です。2日間続くイベントで、1日目は生産者向けの講演会と栄養価コンテストの発表でした。
栄養価コンテストは、硝酸イオン、Brix糖度、ビタミンC、抗酸化力を科学的に分析し、各品目ごとにその値を競うコンテストです。硝酸イオンは、低い方が良く、それ以外は高い方が良いです。
農業実践教室は、教室の畑で育てた「あやめ雪」と「キャベツ」の2品目をエントリーしました。どちらも、直売所でよく売れた野菜です。
コンテストの結果は・・・。
紫カブは最優秀賞!
キャベツは、ノミネート!
農業実践教室の野菜たち、頑張りました!
今回のコンテストでは、正直、最優秀賞をいただいた紫カブより、キャベツの方が私にはインパクトが強かったです。
自分で言うのもナンですが、キャベツ、結構優秀な数字でした。これは!と思ったのですが、蓋を開けてみたら、なんと4名も似たような結果でノミネート!!
強者揃い過ぎです。
こんなに結果が似ているキャベツ。
他のノミネートされた方たちのキャベツはどんな食味だったのか、食べてみたかったです。栄養価の数字が似ているので、やっぱり同じような味なのかしら?
それにしても、生産地域も違うし、たぶん使っている堆肥や資材も違うのに(教室は、教室の皆さんで作った自家製堆肥を使用)、こんなに結果が似ていることが、とても面白いです。
BLOF理論を勉強して自然の摂理についての理解が共通で、それに沿うよう土づくりや栽培管理を実践していくと、結果が似てくるのでしょうか。だとしたら、本質的な意味での野菜のブランド化ってこういうことですね、きっと。
ちなみに、丹波地域の皆さんは、去年に引き続き今年もこんな感じ。
凄い揃っています。
正真正銘の地域ブランドです。カッコイイ。
受賞された皆様↓
おめでとうございます!
2020年のコンテストも、皆さん切磋琢磨して、より一層レベルの高いコンテストになることでしょう。楽しみです。
さて。
今年のオーガニックエコフェスタ、講演もすごく充実していました。
小祝先生の講演も、BLOF理論入門講座で聞く内容に新しいエッセンスが加わっていて、そして先を行く生産者の皆さんの話も、そこまで公開していただけるだなんて、ありがたい・・・という内容でした。
あー。こんなに↓ギラギラしている葉っぱ。
羨ましい。
元木さんによる沖縄の事例の写真です。
BLOF理論は、沖縄のためにある理論・・・なのかと思うくらい、地域未利用資源と理論と栽培がピッタリと合っていて、羨望のため息が出ます。未利用資源の活かし方がハンパないです。その資源の力を栽培に十二分に活かせる知識と技術に脱帽です。BLOF以前とBLOF後のギャップがものすごい地域なのではないか、と想像中。地に足がついた一次産業が盛り返す地域活性化は、個人的に大好きなので、沖縄のこれからがとても楽しみです。超カッコイイ農業!
ところで。
BLOF理論は日々進化しているのに加えて、自分の知識も意識も変化しているので、話を聞いていて「!」と思う部分は、数年前に理論を聞いた時とずいぶん変わってきています。
今回は、炭水化物の重要性について再確認しました。今までも意識していたつもりですが、自分の中で「重み」が変わりました。
東大の二瓶先生、理研の市橋さんからは、有機農業の圃場で起こっていること、植物体内で起こっていることを科学的にお話いただきました。二瓶先生の講演では、アミノ酸についてかなり突っ込んだ話が展開されて、ますます「有機態窒素」を使った有機栽培のポテンシャルの高さを感じました。市橋さんの話は、色々な要素を含むお話でしたが、ある物質についてのワクワクする話が印象的でした。
こうした専門家に教えていただくことで得られる最先端の知識は、栽培を続ける上で強力な強みになるし、普段栽培している時には考えてもみなかった「良き物」の存在を教えてもらうと、より人の健康に寄与できる野菜を作るモチベーションが上がります。
というわけで、オーガニックエコフェスタ。
有機栽培のアドバンテージをこれでもか!と思い知らさせる良いフェスでした。
数日前から、フェイスブック上でBLOF理論を実践している方たちが「徳島で会いましょう」とやりとりしていて、徳島がまるで聖地みたいでした。
内容の良さはもちろんですが、年に1回、こうして全国で頑張っている皆さんと集まって濃い情報交換をできるのはとても楽しく、そしてタメになります。
来年も楽しみにしています。