2018.05.21
みさきキャベツの収穫タイミング
農業実践教室では、教室事業の運営に加えて、野菜の販売も少し行っています。
年間できるだけ切らさず色々な野菜を出せるよう、教室講義用の野菜に加えて、販売用の野菜も作り、直売所で販売したり、少し出荷をしています。
今オススメの野菜は、キャベツです。
キャベツは、品種によって結構味が違います。
写真のキャベツは「みさきキャベツ」という品種で、葉が柔らかくてとても甘い品種として、農業界では有名です。
とても美味しいのですが、難点は「割れやすい」こと。
「割れる」というのは、栽培したことがないと分からない事態だと思いますが、キャベツって畑で収穫しそびれて置いておくと、だんだん割れてくるんです。
★キャベツの割れ方
①最初、外側の葉1枚の付け根あたりに短く1本の亀裂が入る
②亀裂が増える
③中央部分が一気に割れる
④割れ目から花芽(先端に花のつぼみがついた芽)が出る
⑤開花!
そして、玉が割れる前に葉が少しずつ固くなることもあって、栽培マニュアルには、だいたい「早めに収穫」と案内されます。
★みさきキャベツは、お尻に少しだけ亀裂が入っているくらいが美味しい
が、ワタシは、このみさきキャベツ、葉に1枚くらい亀裂が入るくらいの頃が、一番美味しいと思うんですよね。
収穫時期が少し早いと、葉は確かに柔らかめだし、出荷する方も見た目からのクレームもなく安心ですが、青臭さばかりを感じたりします。ワタシが匂いに敏感なので、青臭さを人より少し強く感じるからかもしれませんが。。。
キャべツの収穫適期の判断には、種まきからの日数や「触って締まっている感じ」とか「直径」とか、見た目とか色々な手掛かりがあります。
見た目だけで判断するのは難しいなと感じるのは、こんな時↓。
初期生育の調子が抜群に良くて、外葉がとても大きくなり、目の錯覚で、真上から見るとキャベツの玉がとても小さく見えます。触ると締まっている感じはしますが、先端がとがっているみさきキャベツは、余計に小さく見えて収穫に不安を覚えます。
しかし、これを収穫するとこんな感じ。
意外と大きくて、もう少し外葉を落とすと
パーンと詰まっている感じで、プリップリで素敵。
気付いたら収穫適期だった、というパターンです。
半分にカットするとこんな感じ。
葉が詰まっていますが、決して固くないです。
しかし!
このくらい↓↓だと、この状態での一番外側の葉の付け根あたりに小さな亀裂が入っていることが多いんです。
このキャベツも、実はどこかに亀裂が入っています。
さあ、探してみてください! (亀裂は裏側にあったような気も・・・(^^♪)
亀裂が入ったキャベツって、お客さんからクレームが来てしまいそうです。
でも、ワタシは、繰り返しになりますが、個人的にはこのくらいのみさきキャベツが最高の味、究極の収穫適期だと思っています。
とはいえ、亀裂1本入っているかどうか、という観点で収穫するキャベツを探すのは、それはそれでまた難しい。
なので、家庭菜園をやっている方向けの情報ですね。
せっかく大切に育てて収穫するなら、マニアックなグルメでいきましょう♪
どこまでも貪欲に美味しさを追求できるのが、家庭菜園の醍醐味です。
というわけで、明日の農業実践教室直売所で販売するキャベツは、外側の葉のお尻部分にすこーし亀裂が入っているものがあるかもしれません。
でも、それが「ア・タ・リ」ですよ!※あくまでも個人の感想です。