秋冬野菜
秋冬野菜コースの栽培アイテム
秋冬野菜コースは、秋冬期(8~12月)に作付け・収穫できる野菜の栽培管理を通じて、野菜づくりを学ぶコースです。コースの期間は8月~12月です。秋冬期に栽培する主要野菜10品目を「基本アイテム」と位置づけ、しっかり学びます。基本アイテム10品目を栽培できるようになれば、様々な類似の野菜(お楽しみアイテム)の栽培も可能です。
ニンジン
ニンジンは、初期生育がゆっくりであるため、一般的には除草をこまめにしないと生育旺盛な雑草にニンジンが負けてうまく育ちません。こまめな除草は大変な労力であるため、除草剤を使わないニンジンの栽培は難しいと言われてきました。しかし、事前に「太陽熱養生処理」という作業をしておくと、除草の手間は殆どかかりません。
教室では、太陽熱養生処理をした畝でニンジンを育てますので、「除草要らず」を実感してみてください。
ニンジンは、「きちんと発芽させる」こともポイントです。手作業の場合は、種まきから水やりまでの丁寧な作業が大事になりますので、実践で学びましょう。
ブロッコリー
ブロッコリーは、虫害が多い野菜の一つです。特に、台風等で株が揺すられた後は、葉の裏全体に幼虫がビッシリ・・・ということもあります。
教室では、ブロッコリーで虫害に遭いにくい土作りと栽培管理の基本を学んでいただきます。
ブロッコリーの栽培管理を学んでいただくと、類似のカリフラワー類も栽培できるようになります。教室では、お楽しみアイテムとして、ブロッコリーと合わせて、カリフラワー類も栽培します。
キャベツ
キャベツは、虫害を防ぐこと、きちんと結球させることがポイントです。虫害予防は、防虫ネットと土づくりで対応します。結球は、初期生育の勢いが大事で、土づくりに加えて、窒素肥料の選び方と肥料を入れる量が関係してきます。キャベツでは、虫害対策と窒素肥料の選び方について学びましょう。
教室で栽培するキャベツは、葉が薄くて柔らかいキャベツ、葉が厚くてシャキシャキしたキャベツ、紫キャベツです。個性溢れる3種のキャベツの収穫も楽しみにしていてください。
レタス
秋に作るレタスは、とても美味しいです。しかし、肥料の量や栽培管理を間違えると、アブラムシが大発生したり、強い苦味のあるレタスになってしまいます。
教室では、キレイで美味しいレタスを作るために必要な肥料の量や栽培管理について学びましょう。
レタスは、色や形が変わった品種もたくさんあります。教室では、変わり種のレタスも栽培するので、バラエティ豊かなレタスの味わいも楽しんでください。
ダイコン
ダイコンは、土づくりがポイントです。
ダイコンは、土が固いとキレイに根が伸びないので「深く耕せ」と言われています。しかし、普通の耕運機や手作業で耕せる深さは、20~30㎝までです。教室では、有機物と微生物の力を借りて土を柔らかくする「太陽熱養生処理」という方法で、土を深さ60㎝以上柔らかくします。ダイコンでは、ダイコンの育て方の基本に加えて、長いダイコンがキレイに育つ「太陽熱養生処理」を学びましょう。
シュンギク
秋から冬にかけて作るシュンギクは、甘味も香りも強くて美味しいものです。脇芽(葉の付け根から出る新しい芽)を摘み取るように収穫すれば、長く収穫を楽しめるので、家庭菜園にオススメです。しかし、霜が降りる冬期まで収穫を持たせるためには霜よけが必要です。シュンギクでは、霜対策とできるだけ長く収穫を楽しむための栽培管理のポイントを学びましょう。
葉物
葉物野菜では、小松菜や水菜、ルッコラ、チンゲンサイ等を栽培します。
葉物野菜は、作りやすくて初心者におススメの野菜です。そして実は、管理方法のちょっとした違いで、味に差が出る奥深い野菜でもあります。
教室では、虫害・病気を出さないための基本的な育て方を学んでいただいた上で、さらに一歩踏み込んで、より美味しい葉物野菜を作るためのコツを学んでいただきます。
ホウレンソウ
ホウレンソウは、畑の土のpHが生育に影響を与えます。酸性に強く傾いているとうまく育ちませんので、ほうれんそうでは、種まきから収穫までの基本に加えて、野菜と土のpHの関係、pHに応じた対応方法について学びましょう。
ホウレンソウは、「寒締め」で知られているように収穫時期に寒さに当てると甘くなりますが、「甘さ」に影響を与える要因は、寒さだけではありません。ほうれん草栽培を通じて、野菜の甘さはどうやって作られているのか、一歩踏込んで学びましょう。
カブ
カブは、寒い時期に収穫すると甘くておいしいのですが、播種時期が遅すぎると、温度が低すぎて大きくなりません。カブでは、播種時期の違いによる生育の差を確認し、寒い時期に生育を促進させるための「保温栽培」を学びましょう。
また、カブは、「固定種」といって品種改良されていない昔ながらの品種が各地に残っています。一般的な改良品種と地域性のある固定種の両方を育て、味わいや生育の様子を比較してみましょう。
ハクサイ
ハクサイは、虫害被害、病気が発生しやすく無農薬で栽培するのが最も難しい野菜の一つです。虫害は、防虫ネットを張ることである程度防げるのですが、防虫ネットだけでは地面の中を移動してやってくる虫を防ぎきれません。また、ハクサイは、株元がとろける「軟腐病」という病気も発生しやすいです。
教室では、ハクサイの虫害・病気予防対策は、土づくりの段階で行っています。ハクサイでは、栽培管理の基本に加えて、本格的な土づくりを学びましょう。
ハクサイは個性的な品種もありますので、品種による違いも楽しみましょう。