千葉県在住 Tさん

春夏、秋冬と1年やらせてもらいました。

もともと、定年後、半分農業的なことをやりながら半分色んな事をやりたいと思って、家庭菜園をスタートしました。家庭菜園は、サラリーマン時代から始めてもう15年近くやっています。無農薬だけはずっと貫いて、農法は、途中、篤農家の農法を真似してみたけれど、具体的なやり方が結局分からない。一時、永田農法もやってみたけれど、永田農法って言っている分にはすごく簡単そうに聞こえるんだけれど、諸条件が違うんですよね。山の土で、肥料も入れたことのないような土でやる、という前提条件で、自分と全く違う。近くでやっている人がいるけれど、全然うまく行っていないし。私はぼかしを中心に市販の有機肥料を使ってやっていて、当初は、スーパーで売っている野菜よりは絶対にウマイという感じだったんだけれど、年々何かしらうまくいかなくて。原因は何だ?使っている堆肥か、肥料の違いなのか‥と考えていました。で、こちらの「科学的な有機栽培」をやっている様子を見て「あ、これだ」と。科学的にキッチリと押さえたいと思って通うことにしました。理論もきっちり、学ばせてもらって、これから先は、キッチリ土壌分析をして、それに基づき施肥設計をしてやっていきたいと思っています。

今は、こちらの教室と同じ堆肥を使ってそれなりの出来映えを確認できています。あとは作物ごとの施肥計画で肥料の差をどうつけていくのか、というところが自分の課題です。

まだ、うまくいく野菜、いかない野菜があります。夏野菜は、ナスがうまくいかないのですが、それ以外は、予定以上の出来映えで、ある意味スゴイと思っています。秋冬野菜は、今年は白菜、コマツナがダイコンサルハムシにやられてしまいました。今から思えば、堆肥の値段を考えて、堆肥の量を少なくしてしまったのが要因かと思っています。自分なりに対策を考えて来年はやってみたいと思っています。

教室で導入している「BLOF理論」での農業は、理屈がしっかりあって、やれば誰でもできるし、でもそれなりに極めないと難しいというもの。まあ、BLOFに限らずどんなこともそうなんでしょうけれど…。食べて美味しい、栄養価が高くて、食べて健康になれる野菜は魅力的です。いろんな農法がある中で、きちんとエビデンスがあるというところもBLOFの良いところ。「気」とか「経験」だけで語られる農業は、私は好きでないので、これからもこういう農業をやっていきたいと思っています。